こんにちは、当サイト管理人のトミーです。
今回は、XMTrading で採用されているゼロカットシステムについて解説していきます。
- 海外FXのゼロカットシステムについて
- ゼロカットが行われる仕組み
- 国内FXにゼロカットが無い理由
- 海外FXでゼロカットを利用する際の注意点
多くの海外のFX業者に導入されている「ゼロカット」というシステムがあります。
これは追証（入金額以上の損失）が発生しても、その損失分をFX業者が代わりに負担してくれるというシステムです。
当然、このようなシステムには掛からないようにトレードを続けられるのがベストなのですが、為替相場は時に想定をはるかに超える変動をすることがあります。
また、自動売買システム（EA）を稼働させていて、相場の急変等で想定外の損失が出てしまうこともないとは限りません。
そんな時に、このゼロカットシステムがある海外のFX業者なら安心してトレードを行うことができます。
海外FXを利用する大きなメリットのひとつである”ゼロカット”を正しく理解して、より安全・安心なトレード環境を整えていきましょう。
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海外FX業者のゼロカットシステムとは？
ゼロカットがどのようなケースでどのように発動し、実行されるのか詳しく見てみましょう。
ロスカットとゼロカットの二段階安全装置
ほぼ全ての国内・海外のFX業者は強制ロスカットというシステムを導入しています。
この強制ロスカットとはトレーダーが取引で多額の含み損を抱えた時に、全資金を失う前にFX業者が強制的にポジションを決済することです。
しかし、経済指標、要人発言、テロや自然災害などで為替相場に急激な値動きが発生した場合、強制ロスカットが間に合わずに証拠金以上の損失が出てしまう場合があります。
このような時、証拠金以上のマイナスはいわばFX業者から借金をしている状態になるので、その借金を返済するために追加で入金をしなければならず、これが「追証」と言われるものです。
ゼロカットは口座残高がマイナスになったら発動する
ゼロカットは発生した損失が口座残高とボーナス・クレジットを使っても相殺できなかった場合に発動します。
ここで注意が必要なのは、先に証拠金が使われるという点です。
その後にボーナスやクレジット分が差し引かれます。
ゼロカットが行われるタイミングはFX業者によっても異なりますが、対応が早いFX業者で翌日の取引開始時間、一般的なFX業者では3営業日から1週間以内には行われます。
また、口座に新たに証拠金を入金した場合も即時にゼロカットが実行されマイナス分は差し引かれず、入金した満額が口座に反映されるケースもあります。
またゼロカットがなかなか行われない場合はサポートに連絡すると対処方法を教えてくれたりやゼロカット処理をしてくれることがあるので、「ゼロカットが行われずに困っている」という方はサポートに確認してみましょう。
国内FX業者にはゼロカットシステムが無い
国内FX業者でゼロカットが採用されていない理由は、日本の法律がゼロカットの採用を禁止しているからです。
（禁止行為 ）
■第38条の2
金融商品取引業者等は、その行う投資助言・代理業又は投資運用業に関して、次に掲げる行為をしてはならない。
＜中略＞
二 顧客を勧誘するに際し、顧客に対して、損失の全部又は一部を補てんする旨を約束する行為
■第39条（損失補てん等の禁止）
二 有価証券売買取引等につき、自己又は第三者が当該有価証券等について生じた顧客の損失の全部若しくは一部を補填し、又はこれらについて生じた顧客の利益に追加するため当該顧客又は第三者に財産上の利益を提供する旨を、当該顧客又はその指定した者に対し、申し込み、若しくは約束し、又は第三者に申し込ませ、若しくは約束させる行為
三 有価証券売買取引等につき、当該有価証券等について生じた顧客の損失の全部若しくは一部を補填し、又はこれらについて生じた顧客の利益に追加するため、当該顧客又は第三者に対し、財産上の利益を提供し、又は第三者に提供させる行為
このように「損失の･････補填をしてはならない」と定められており、「ゼロカット＝トレーダーの損失の一部を補填する約束」ということになるため、国内のFX業者（正確には日本の金融庁で金融ライセンスを取得しているFX業者）ではゼロカットを行うことができないのです。
海外FX業者がゼロカットを採用している理由！
個々のトレーダーの「損失の補填」をするゼロカットシステムをなぜ海外FX業者がわざわざ採用しているのか？
それにはちゃんと理由があるのですが、その説明の前にまずは各FX業者の取引形態の違いについて解説します。
異なる取引方式『NDD方式』と『DD方式』
FX業者にはNDD方式とDD方式という2つの異なる取引方式があります。
NDD方式（Non Dealing Desk/ノン・ディーリング・デスク）とは、トレーダーからの注文を受けたFX業者がその注文を直接インターバンク市場に流して取引を行う方式のことです。
つまり、業者はトレーダーとインターバンクの取引には介入せず注文を約定させます。
これに対してFX業者が仲介する取引をDD方式と言います。
DD方式では、トレーダーの注文をインターバンクに流すかどうかをFX業者が判断しており、国内のFX業者このDD方式を採用しているところがほとんどです。
基本的にトレーダーの注文はFX業者がいったん決済するため、トレーダーとFX業者のどちらか一方に利益が出ればもう一方は損をすることになります。
つまりトレーダーの利益が大きくなりすぎると業者側の損失が大きくなってしまうため、約定拒否などもあり得るということになります。
業者の利益の仕組みに違いがある
DD方式の業者の収入源はトレーダーからの注文とは反対の売買をすることによって得られる利益が主な収入になっています。
これが「トレーダーが損をすれば業者が儲かる」と言う理由になります。
それに対しNDD方式を採用しているFX業者はDD方式を採用する業者とは異なり直接取引に介入していないため、収入源はトレード時に発生する手数料（スプレッド）のみということになります。
つまりNDD方式を採用している海外FX業者は「トレーダーが勝ち続けてトレードをし続ける」ということが重要であり、そのためにゼロカットによるフォローをして、永くFXトレードを続けてもらえるようにしているのです。
ゼロカットを行っても海外FX業者の経営は大丈夫？
例えば金融危機のため為替相場の急変による平均損失10万円の口座が約1万件あったとすると、合計10億円の損失補填をする必要があります。実際にはこのように少額ではなく、過去にあった金融危機では数百億単位での補填が必要になるようなケースもありました。
ではなぜ、これだけの補填を行ってもFX業者は潰れないのでしょうか？
理由はFX業者がリスクコントロールのために常に先進国通貨を両建てポジションを常に一定程度保有しており、仮にドル円が暴落するとドルの価値は下がりますが、一方で円の価値は上がっているため相殺されます。
また暴落時に買い増すことで投資としての運用もするなど、FX業者の利用料に加えてFX業者としてFXでの運用も行っているのです。
スイスフランショックでもXMはゼロカットを実施
XM（XMTrading）は海外FXで最も日本人利用者が多いFX業者ですが、その理由として挙げられるゼロカットシステムの信頼度と言えます。
XMは歴史的な大暴落事件であるスイスフランショックが起きた際も淡々とゼロカットを実施しました！
2015年1月15日スイス連邦の中央銀行であるスイス国立銀行が為替介入を撤廃する政策変更を行った歴史的大暴落事件。スイス中央銀行はスイスフランショックが起きるまでの約3年間は景気対策のため「1ユーロ＝1.20フラン」を上限とする無制限為替介入を行っていたが、これを2015年より上限を撤廃。結果としてフランが1ユーロ＝0.85フランまで急落した。
この時、国内FXのだけでも約34億円もの追証が発生したと言われています。
実際のスイスフランショック時のチャートを見て頂ければ分かると思います。
ユーロ/スイスフランは数分で2,300pipsの大暴落、米ドル/スイスフランでは2,820pips、スイスフラン/日本円では3,947pips。
当時からトレーダー数の多かったXMのゼロカット額は計り知れませんが、「これほどの暴落でもトレーダーとの約束を」揺るぎない信頼を勝ち取ることに成功しました。
反対に信頼はガタ落ちし、全ての金融ライセンスを失ったFX業者もいます。
【悪質】ゼロカットを反故にしたFXDD
ゼロカットシステムを導入している海外FX会社「FXDD」はこの時「ゼロカットを行わない。以降、ゼロカットは廃止する」と宣言して顧客に追証を請求しました。
- あくまでもゼロカットシステムはサービスであることを同意書の中に明記してある
- このような暴落を想定したものではない
- 口座残高がマイナスになっている顧客にマイナス額全額を請求
- 口座残高がマイナスになっている顧客の同一名義口座の残高を差し押さえ
と言うような暴挙に出たのです。
これらの問題を、ユーザー側の規約、同意書の確認不足による勘違いだと言う人もいるようですが、現実そしてその後、FXDDは所有していた金融ライセンスを全て剥奪されて、現在もその表示は無く実質的にライセンスが無い状態での運営を続けています。
この例を見ても分かる通り「ゼロカットを導入している＝安全なFX業者」という訳ではなく、実績が重要だということはお判りいただけると思います。
表面的には良いことを謳いつつも、実際は悪質なFX業者だったということもあるため、FX業者を選ぶ際は十分に注意をしてください。
【海外FX業者】ゼロカットシステムの注意点
ゼロカットについて3つの注意点を解説します。
- 口座残高がマイナス状態での入金には注意
- ゼロカットは同一名義の別口座には影響しない
- 同一名義で別口座が持てないFX業者はどうしたらいい？
細かい部分もありますが、凡ミスによって無駄な資金を入金してしまったというケースもあるようなので、これらの注意点は必ず確認しておいてください。
口座残高がマイナス状態での入金には注意
XMではゼロカットがなかなか行われない時に追加入金をすると、即座にゼロカットと追加入金が行われます。
ただ、海外FXによってはゼロカット前後の入金の取り扱いに違いがあるので注意が必要です。
口座残高がマイナスの状態（＝ゼロカット実施前）に入金をしてしまうとマイナス分と相殺され、実質的に追証を払ったことと同じことになってしまう場合があります。
そのため「原則としてゼロカットが行われるまでは追加入金はしない。」という点は覚えておきましょう。
ゼロカットは同一名義の別口座には影響しない
XMをはじめとする海外FXでは1人で複数の口座を開設することが可能です。
ゼロカットは口座ごとの処理になるため、仮にマイナスが発生している口座でゼロカットがなかなか行われない場合でも、追加で口座を開設して取引をすることも可能です。
また口座間の資金移動は簡単かつ迅速に行われるため、マイナスが発生している口座を復活させるために別口座から資金を移動させるのも便利です。
XMであれば、速やかにゼロカットも実行されます。
ゼロカットを故意に悪用するのは厳禁
ゼロカットはあくまで万が一の保証として海外FX業者が用意しているシステムのため、悪用・乱用することは規約違反となってしまいます。
例えばゼロカット狙いの両建て取引です。
買いポジションと売りポジションの両方を建てたらどちらかが大損してもゼロカットで救われますし、しかも必ずどちらかが大きな利益をあげるので絶対に損しないということにはなります。
ただし、残念ながら、同一口座でゼロカット狙いの両建て取引をしても、プラスマイナスゼロになって終了するだけです。（ゼロカットが発動しない）
そして同一口座内での両建ては基本的には認められていますが、XM内の別口座や他業者の口座間での両建ては明確に禁止されています。
このようにゼロカットを使えば損失を固定できるため、一方的にトレーダーに有利なトレードができてしまい、ゼロカットによる損失は一方的に業者に押し付けられる結果となるため、別口座間の両建てはあらかじめ禁止行為とされているのです。
XMでもゼロカットを悪用・乱用するようなトレードは規約違反とされており、口座凍結や利益取消の処分が行われる可能性がありますので、ご注意ください。
まとめ
ここまでMX等の海外FX業者で採用されているゼロカットシステムについて解説してきました。
- 証拠金以上の損失をFX業者が補填してくれるシステム
- 海外FX業者にのみ導入されていて、国内では禁止されている
- 悪用・乱用すれば口座凍結や利益取消の対象になる可能性がある
- FX業者自体の安全性と信頼性も重要
ゼロカットを行っている海外FX業者の中で最も安全に使えるのは間違いなく「XM（XMTrading）」だと言えます。
スイスフランショックの事件はもちろん、日頃から誠実な対応をしている点はサポートに連絡をした際の返信の迅速さにも現れています。
取引環境だけならXMよりも良い（良く見せている）FX業者もありますが、総合的に判断するとXMを選ぶ方が良いでしょう。
ゼロカットシステムに魅力を感じて、海外FXを始めたいという方は、ぜひXMを利用しましょう。
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