こんにちは、当ブログ管理人のトミーです。
皆さん、こんな経験はありませんか?
ここぞと思った金額で決済注文を入れたのに実際の決済レートが違っていた!何てこと。
FXトレードでは、約定(取引の成立)の際にスリッページという現象が起こることがあります。
このように「注文を入れた価格(注文レート)」と「約定された価格(約定レート)」に差がでることをスリッページといいます。
これは、その時の市況やFX会社の約定力、都合によって発生やその幅は変わります。
この記事ではなぜスリッページが起こるのか、その原因や対策方法を詳しく解説していきます。
スリッページの発生原因
スリッページは、冒頭でも記載した通り「注文を入れた価格(注文レート)」と「約定された価格(約定レート)」の差異のことでした。
では、それがどうして発生しているのかを見てみましょう。
発生の原因
スリッページは本来一定の確率で起こるものではなく、その発生原因は、以下のようなものが考えられます。
- 相場の急変
- 売買注文の偏りがある
- FX会社が意図的に起こしている
- インターネット回線が遅い
- パソコンのスペックが低い
相場の急変は、指標の発表時や要人発言の際に発生することが多いです。
指標の発表や要人発言は定期的の行われることなので、その日程などはチェックする必要があるでしょう。
また、注文に偏りが生じるとスリッページにつながるので注意が必要です。
注文の偏り(=多くの人の注文が殺到する)タイミングでは、普段よりもサーバーに負荷がかかるため、スピーディに注文を処理できずにスリッページが起こります。
相場の取引状況(ボラティリティ)や、取引に参加している人の数(流動性)などで、スリッページの起こりやすさは変わります。
そして、問題なのはFX会社の中にはわざとスリッページを起こして、顧客に不利な取引になるように仕組んでいるケースもあります。
これは、各業者が採用している取引方式によりある程度発生可能性を予測することができます。
この取引方式には、大きく分けてDD(Dealing Desk)とNDD(Non Dealing Desk)という2つの方式があります。
DD方式はトレーダーとFX業者が取引を行う方式です。
それに対して、NDD方式はFX業者を介せずトレーダーの注文をインターンーバンクに直接流す取引方法になります。
つまり、業者介入の余地があるDD方式ではスリッページを故意に起こされる可能性があり、業者介入の余地がないNDD方式ではその可能性はなくなるということです。
DD方式でもNDD方式でも差異はないという方もいますが、それはそのFX業者等が100%信頼できる場合の話です。
DD方式を採用している殆どの業者がそうではないと思いますが、レートの注文処理を自由に操作することが可能で、トレーダー側ではその取引内容を確認ができないため、不正が行われているかどうかは確認することができません。
その点NDD方式を採用している業者は、故意にスリッページを起こされる心配はありません。
実際にレートの変動がDD方式とNDD方式の業者で異なることはあります。
そして、ネット回線が遅いとスリッページが発生するリスクは高まります。
なぜなら、回線が遅いと注文がFX会社のサーバーに届く前に為替レートが変動してしまうことがあるからです。
低スペックのパソコンを使用しているような場合も同じ現象が起こる可能性があります。
自身の利用する環境についても整えておく必要はあると言えます。
発生しやすい時間帯や状況
スリッページの起こりやすさは、取引する時間帯によっても変わります。
例えば、日本時間早朝などの流動性が低い時間帯や、経済指標が多く予定されているNY時間帯はスリッページが起こりやすいので注意が必要です。
とくに、注文が偏ったり極端に増減したりするとスリッページが増えるので、相場が変動しやすいタイミングをしっかりと把握しておきましょう。
スリッページが発生しやすいタイミングは以下の3つです。
- 為替レートの急変動時
- 突発的な経済イベント時
- 極端に売買注文が少ないとき
まず、相場が急に動くとスリッページが起こりやすいので注意が必要です。
特に重要経済指標が発表されるタイミングでは、売り・買いのどちらかに注文が偏ってしまい、顧客同士の取引では相殺できなくなり、注文の処理に時間がかかりやすくなります。
急変動時には100pipsくらいスリッページ幅が広がることもあるので注意が必要です。
経済指標以外にも、各国の要人のように大きな影響力を持つ人の発言や、自然災害などの影響で急に相場が動くことも考えられます。
また、注文自体が少ないときもスリッページが起こりやすくなります。
注文を入れる人が少ないと、相場が大きく動いたときに顧客同士の取引が相殺しにくくなり、注文の処理に時間がかかってしまいますので、ボラティリティ・流動性がない時間帯は、取引を控えたほうが良いでしょう。
つまり、経済指標によって急変動するようなボラティリティの高い相場状況だけでなく、日本時間早朝のように流動性の低い状況でもスリッページが起こりやすくなるのです。
スリッページの対策方法
スリッページ対策
ここまで解説してきたスリッページの原因や発生しやすいタイミングを踏まえると、対策は以下のように言えます。
- 経済指標発表の時間帯を避けて取引する
- 要人発言やヘッドラインに警戒する
- 注文の少ない時間帯を避けて取引する
経済指標の発表が予定されていると、多くのトレーダーがその時間帯を狙って注文を入れることで、注文の偏りが生じやすくないます。
また、発表時には相場が大きく動揺する可能性もありますので、特に初心者のこのタイミングでの取引はおすすめできません。
また経済指標だけでなく、要人発言や突発的なイベント(ヘッドラインニュース)も相場に影響を与えるので、速報性の高い情報取集ツール(Twitterなど)の利用がおすすめです。
これらのスリッページが起こりやすいタイミングを把握して、ポジションの調整をしたり取引を控えるようにしましょう。
また、注文の少なくなりやすい時間帯も避けた方が良いでしょう。
注文が少なくなりやすいのは、具体的に「早朝」や「週明け」などの時間帯で、スリッページのリスクを考えると、このタイミングでの取引もおすすめはできません。
【XM】MT4/MT5でスリッページは起こるのか?
XM(XMTrading)では、トレードにメタトレーダー4(MT4)またはメタトレーダー5(MT5)というプラットフォームを使用してトレードを行うことになります。
そのMT4/MT5を使ったXMのトレードでもスリッページが発生することはありますが、他のFX会社と比べると起こりにくい環境であると言えます。
XM公式サイトの「よくある質問」では、スリッページはほとんど発生しないと明記されていて、口コミでの悪評がないことからも、他のFX会社よりもスリッページを気にせず取引ができます。
スリッページはどんなFX会社を使っていてもゼロにはできません。
しかし、XMは他のFX会社と比べて約定力が高いので、スリッページが起こりにくいのです。
XMの約定力が高い理由
XMの約定率が高い理由は、以下の2つです。
- NDD方式を採用しているから
- サーバーに多くの費用をかけているから
FX会社の取引方式は「DD方式」「NDD方式」の2種類に分かれますが、XMは透明性の高い「NDD方式」を採用しています。
すべてがそうではないかもしれませんが、DD方式ではトレーダーが負けるとFX会社の利益になるので、わざとスリッページを起こしたり、勝ちそうな注文を約定拒否したりするケースもあります。
ちなみに、国内FX会社はDD方式を採用しているケースが多いよ
一方のNDD方式は、FX会社の利益は取引にかかる手数料のみで、スリッページや約定拒否がないので安心して取引できます。
さらに、XMは高性能なサーバーを用意できる財務体制があります。
XMは、NDD方式を採用しているうえに、サーバーにも力を入れているから約定率が高いといえるのです。
XMの口座開設は3分で完了!
約定力に定評があるXMでFXをスタート!
XMでスリッページの許容幅は設定できる?
通常、これらスリッページの幅をあらかじめ決めておくように設定できるケースがありますが、XMで使用するMT4/MT5ではどうなのでしょうか。
XMは約定力は高いがスリッページ幅を設定できない
MT4/MT5では、スリッページの許容幅を設定することはできます。
ただ、残念ながらXMではその設定は反映されません。
通常のMT4ではスリッページ幅の設定を変更できるのですが、現時点ではXMでは、MT4で設定してもXMのトレードには反映されません。
つまり、XMでは元々スリッページが起きにくい代わりに、スリッページ幅を設定することは実質的にできないことになります。
なお、MT4でのスリッページ幅の設定方法を念のためご紹介しておきます。
MT4でのスリッページ幅の設定手順【PC用】
まずはMT4を起動し画面上部の①「ツール」から②「オプション」を選択します。
オプション画面に移ったら③「取引」のタブを選択して、価格誤差の④「デフォルトを指定」にチェックを入れます。
その後、⑤「任意の数値を入力」して、右下の⑥「OK」ボタンを押すとスリッページの設定は完了です。
この設定でスリッページの許容幅を変えられますが、現段階XM口座の場合はこの設定が無効になってしまうので注意しましょう。
XMのスリッページ&約定力まとめ
今回はFXトレードで起こるスリッページについて解説してきました。
同じFXトレードをするのであれば少しでも利益は大きく・・・・少しでも損は少なくしたいですよね。
でも、スリッページによる不測の損失が発生してしまっては元も子もありません。
それには、事前にスリッページが起こりうるタイミングや取引方式を理解し、それらに対する策を立てることが重要です。
- 経済指標や要人発言の時間帯を避けて取引する
- 注文の少ない時間帯を避けて取引する
- 取引に業者の関与がないNDD方式のFX会社を選ぶ
NDD方式を採用している多くの海外FXの中でも、XMはスリッページが起こりづらく、約定力が高いと言えます。
なお、国内のFX業者はほとんどがDD方式を採用しています。
これらのことから、やはり、XMを利用したFXトレードには大きなメリットがあります。
XMの口座開設は3分で完了!
約定力に定評があるXMでFXをスタート!