【XM】ナンピンのメリット・デメリット/ナンピン手法は妙手?悪手?

ナンピン

こんにちは、当サイト管理人のトミーです。

今回はFXのトレード手法の一つであるナンピンについて解説したいと思います。

ナンピンは、漢字で書くと「難平」になります。これは「難を平らにする」という意味であり、損を平均化することを指しています。

簡単に言うと「保有しているポジションに損失が発生した時に追加でポジションを買い増す方法のこと」になります。

損失が出ても損切りをしないため、悪手として認識している人も多いかも知れませんし、実際におすすめしていないトレーダーもいます。

ナンピンはFXにおいて有効な作戦ではありますが、使い方を間違えるとただ損失を拡大させてしまう諸刃の剣でもあります。

そこで今回はXMでナンピンを使ってトレードをする上でのメリットとデメリットを解説し、理解してもらいたいと思います。

目次

ナンピン手法とは?

ナンピンとは冒頭でも触れましたが、保有しているポジションに含み損が発生した場合にその損失を平均化することで利益を得やすくする目的でポジションをさらに追加する手法の事です。

買いでエントリーしている時は追加の買い注文、売りの時は追加の売り注文になります。

つまり、ポジションを買い(売り)足たして、その平均コストをを下げることで利益を出しやすくするということになります。

仮に「1ドル=120円で買いポジションを保有していた際に1ドル=118円に下がった」と仮定して、ナンピンを行わなかった場合行った場合の平均コストの違いで考えみたいと思います。

まずナンピンを行わなかった場合は、当然ですが(平均)コストは120円から変わりません。

1ドル=118円の時点では-2円分の損失が発生していて、2円分の上昇が無ければ損益は±0になりません。

一方でナンピンを使った場合、平均コストは119円に下げることができます。

1ドル=120円で買いポジションを持っていたので、1ドル=118円の時点で買いポジションを追加しましょう。

その後、価格が1ドル=119円まで戻した場合、1ドル=120円のポジションは-1円のままですが、追加保有の1ドル=118円のポジションは+1円となるため、合算すると±0になります。

ナンピンを行わなかった場合は2円上昇しないと±0」にならないのに対して「ナンピンを行った場合は1円の上昇で±0」になるため、実質的に平均コストを下げることができたということになるのです。

次にナンピンのメリットとデメリットを順番に確認していきましょう。

ナンピンのメリット

ナンピンのメリット
  • (買いの場合)平均コストを下げることができる
  • プラスに動いた時の利益が増える

皆さんは「ポジションを(買いで)持ったが思惑と反対(マイナス)に動いたから損切りをしたら、その後(プラス方向に)反転した」という経験はありませんか?

FXにおいて「早めの損切り」は重要ですが、怖がって損切りのし過ぎで”損切り貧乏”になってしまっては元も子もありません。

そこでマイナスに動いた場合もすぐに損切りを行わず、代わりにナンピンを行えば、その後もしプラス方向に動けばより多くの利益を獲得することができます。

つまり、平均コストを下げつつ、プラスに動いた時の利益を増やすというメリットがあります。

ナンピンのデメリット

ナンピンのデメリット
  • 損失の拡大
  • 資金管理の難しさ

ナンピンの最大のデメリットはトレンドを読み違えると損失が通常よりも拡大してしまう点です。

もし上昇トレンド中に買いトレードをした際に価格が下落したとします。

押し目買いのポイントとも考えられるため、下がった段階でナンピンの買い注文を入れます。

しかし、もしその時が上昇トレンドの天井だったとすると、それ以上の価格の上昇は難しく、ナンピンで追加したポジションを含めて、損失がさらに拡大してしまいます。

つまり、トレンドを読み違えていたら、損失をより拡大させてしまうことになり、資金量(証拠金の額)によってはロスカットにより資金を失う可能性すらあります。

このように資金管理上も難しく、損切りのタイミングは必ず考えておく必要があります。

もう一つの注意点:スワップポイントによる損失の恐れ

もう一つ注意しなければならないのは、ナンピン中のポジションが日を跨ぐ場合は、スワップポイントが発生するという点です。

スワップポイントとは、2つの通貨の金利差の調整で発生するものになります。
金利の低い通貨を売り金利の高い通貨を買った場合はスワップポイントを受け取る事ができます。逆に金利の高い通貨を売って金利の低い通貨を買うとスワップポイントの支払いが発生します。

ナンピンでポジションを保有した場合、当然思惑通り為替が戻ることを待つ必要がありますが、そのスパンが数日単位となると、その間スワップポイントが発生します。

これがプラスであれば問題はありませんが、もしマイナスとなると日ごとにマイナスが増えていくことになり更に不利な状態でポジションを保有し続けなければならないことになってしまいます。

この点からもやはりなんとなくでのナンピンはリスクが大きく、通貨ペアのスッワップポイントも事前にチェックしておく必要があります。
為替同様スワップポイントも変動がありますので、ご注意ください。

ナンピンを行う上で重要なこと

なんとなくのナンピンは厳禁!

XMでやってはいけないナンピン方法としては「トレンドを把握しないまま、なんとなくナンピンを行うこと」です。

ナンピンを効果的に使うポイントは長期的なトレンド中です。レンジ相場でのナンピンは利益を増やすどころか、手数料などで損失が多くなるだけですので止めておきましょう。

ナンピンを行うにしても「なぜ損切りではなく、ナンピンをした方が良いのか?」という根拠を自分なりに示せるようになった上でトレードを行うべきです。

移動平均線などを使ってトレンド把握ができるようになりある程度自身が持てるようになったら、最初はポジションを少なめにしてナンピンを併用してみるのも良いでしょう。

利益を伸ばす手段として使われるピラミッティングもナンピン手法の1つになります。

損切りとナンピンの判断ができるようになってから!

そもそもFXでは損切りが基本。トレンドを読めている場合はナンピンをするのもアリですが、初心者やなんとなくでトレードをしている方はナンピンを使うのはやめておいたほうが良いでしょう。

ナンピンは裏返せば損切りを放棄する方法であり、トレンドを読み違えばただ損失を拡大させることになります。

まずはトレンドの判断方法や自分なりのトレードルールを確立し、そこに追加でナンピンを利用するかどうかを検討しましょう。

まとめ

今回は、ナンピン手法について解説してきましたが、

  • ナンピンは損益分岐点を下げて損失を軽減させる手法
  • トレンドを見誤れば通常よりも損失が増加する
  • ナンピンか損切りの判断は適切に、トレンドを見極めて

ナンピンは上手く使えば損失を軽減して利益を増やせる効果的な方法です。
ただし簡単に勝てる方法では無く、「コツコツドカン」もある手法なので初心者が安易にナンピンを使うことはあまりおすすめできません。

ナンピンを使う場合はトレンドを正しく把握できるようになってからがベストです。
少しずつ(少ロッド)でよいので、FXでの勝率・利益がプラスになってきてから、ナンピンを取り入れてみるようにすると良いでしょう!

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